『リチャード三世』がこれほど面白い作品だったとは。
4月に入ってから稽古場は大きく動き始めた。
Act1(序幕〜3幕4場)の流れは3月までの稽古で出来てきていたのだが、今月のに入ってからの稽古でAct2(3幕7場〜終幕)の流れが見えてきた。
稽古していて特に面白くなりそうだと思った場面は、5幕3場の11人の亡霊のシーン。11人が次々と繰り返し出てくることに意味がある。紗幕越しにリチャードを後ろから見つめる11人の姿は画としてもいけそうだ。
4幕1場のヨーク公爵夫人、エリザベス、アンの場。4幕4場のマーガレット、エリザベス、ヨーク公爵夫人の場。この二つの未亡人達の場は、権力闘争、戦争の悲劇を後に残された女たちの悲しみを描いて圧巻、さすがシェイクスピア。どう創り上げるか、これからの稽古が楽しみになる。基本ラインはできてきた。
全体としては、グロスター公リチャードが王位を目指し、兄クラレンス公爵ジョージ、政敵リバーズ伯爵、侍従長ヘースティングズを次々と粛清していく様の小気味よさのAct1と、Act2の王位についてからの疑心暗鬼と反乱、謀反への対応に右往左往、転落への坂道を転がり落ちるテンポ、流れは見えてきた。
リチャードの悲劇は、愛を切り捨て、権謀術数を駆使し、政敵を粛清して権力を握った者の哀れさなのだろう。亡霊の場の後のリチャードの独白は重い。
いよいよ本番まで残り3週間!
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